〈この記事はこんな方におすすめ〉
・書籍「インターネットの次に来るもの」の要約や感想を知りたい
・未来を決める法則について学びたい
・世界を曇りなき眼で見たい
〈この記事によってわかること〉
・書籍「インターネットの次に来るもの」のエッセンス
・未来の人類と機械の共存関係
・世界の実態を正しく把握する方法
ケヴィン・ケリーさんの「インターネットの次に来るもの」を読んだのでその書評と要約をします。
不可避の原則
本書の原題は「The Inevitable」であり、不可避という意味。
では一体何が不可避なのかというと、デジタル化したテクノロジーが持つ本質的な力が起こす次のような変化である。
- 固定から流動へ
- 集中から分散へ
- 孤独から協働へ
- 所有から共有へ
それはまるで水が川上から川下へ流れるように、太陽が東から出て西に沈むように、普遍的な原理である。
著者ケヴィン・ケリーはその原理を、英語の現在進行形(~ing)で表現された12の法則で説明している。
それらの法則はまさにデジタル世界の持つ根源的な性格を捉えている。
未来を決める12の法則
Becoming
ネット化したデジタル世界は、名詞(結果)ではなく動詞(過程)として生成する
Cognifying
世界中がインターネットを利用して人工知能を強化することで、それが電気のようなサービス価値を生じる
Flowing
情報が自由にコピーされることを繰り返して、流れていく
Screening
情報は本などの物質に固定されることなく、流動化して画面で読まれるようになる
Accessing
すべての製品がサービス化してリアルタイムにアクセスされるようになる
Sharing
あらゆるものがシェアされることで、所有という概念が時代遅れになる
Filtering
コンテンツが増えすぎて、欲しいものがシェルター無しでは見つからなくなる
Remixing
サービス化した従来の産業やコンテンツが自由にリミックスされて新しい形となる
Interacting
VR(バーチャルリアリティー、仮想現実)のような機能によって、高いプレゼンスとインタラクションを実現して効果的に扱えるようになる
Tracking
情報が人体にもたらす変化全てを追跡する機能がサービスをより向上させ、ライフログ化を流す
Questioning
問題を解決する以上に新たなの良い疑問を生み出す
Becoming
最終的には全てが統合され、Holos(ホロス)と呼ばれる次のデジタル環境へ進化していく
まとめ
「インターネットの次に来るもの」は、未来を決める12の法則を詳しく説明してくれる本ですので、世界を見るための解像度を高めたいと思っている方には大変おすすめです。
なんとなく普段使っているスマホや家電や会社の仕事道具。それらのポテンシャルを人間は十分引き出せているでしょうか?また、機械はこれから先どのように進化していくのでしょうか?
世界の見方が代わり、今の自分自身を見つめ直すきっかけになります。