【本の感想】教養の書/戸田山和久

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教養の書は、こんな疑問を持つ方におすすめ。

 

教養ってそもそもなに?

教養が身についていないとどうなるの?

教養を身に着けるにはどうしたらいいの?

 

タイトルにある教養という言葉には「勉強」「暗記」「身につけないといけないもの」といったある種ネガティブなイメージがつきまといますが、この本を読んでいるうちに、もっと教養を身につけたい!と思えるようになるはず。

 

とにかく脱線が多くて(もちろんちゃんと本筋は通っている)、いろんな本や映画も登場します。

自分の狭い視野を広げてくれる本です。

 

本書「教養の書」から他の本や映画に興味関心が生まれてきました。

この記事では、他の作品に言及している箇所から特に個人的に面白かった部分を独断と偏見で紹介します。

 

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読書とは何か。

読書は単なる情報収集ではない。

恥をかかずにパーティートークが出来るように何でも知っておかねばと言う動機でやるものではないんだね。

教養ある人は今ここにいない人々、つまり過去の人々、遠く離れた人々、虚構の人々と時空を超えて対話するために読む。

そして華氏451の主人公モンターグのように、読書という行為自体が面白いので読む。

情報収集のためなら、本は一度読めば用済みになる。

それどころかそもそも本である必要もないだろう。データベースで充分だ。

しかし対話を楽しむためだったら、同じ本を繰り返し読むことがあり得る。

それができるのは読むたびに読み手がちょっとずつ変化していくからだ。

大げさに言えば読書は、常に少しだけ新しい自分に生まれ変わるために行われる。

生まれ変わりを受け入れることができるためには「自分が他者に少々影響されても大丈夫」という闊達さが必要だ。

これに対してモンターグの妻リンダやその友人たちは、本から影響を受けることを恐れている。

モンターグの朗読に思わず影響を受け泣いてしまったお友達を見て奥様方はパニックになる。

 

あらためて教養とは

末尾に付録として自分自身に課している規矩を載せている。

題して「教養のためのしてはならない百箇条」。

これを眺めていると面白いことに気づく。

大げさな表現は使わない。など言葉遣いに関わるものが12行目もある。

かと思うと、スープをすすらない、などと言ういわゆるテーブルマナーに関わる者も多い。

面白いのはどの項目も非常に具体的で細かい振る舞いについてであると言うこと。

そして、「べからず集」になっていうことだ。

それを強要するときに自らに課す規矩が、非常に粗末な振る舞いを禁止する規則の集まりになっているのには深い意味がある。

欲求のままに行動しそうになるその都度自分で自分に禁令を発して、いわば自分をしつける。

そのためのルールがここで言う規矩なのである。

だから規矩は禁止の形をとり、しかも極めて具体的な振る舞いを禁止するものになる。

 

1984年

自らニュースピークに陥っていないか?

幸いなことに、私たちの社会はオセアニアのように支配者の陰謀によって組織的・体系的・計画的に言語の破壊が行われる社会ではない。

だけれども人々はニュースピークに自ら陥ってしまうことがある。

自由な思考を可能にする豊かな語彙は、前世代が我々に託した貴重な贈り物であるにもかかわらず。

例えば「むかつく」という言葉はどうだろう。

いろんなものがいろんなことが気に入らない。

それは屈辱なのか、趣味が合わないのか、軽蔑なのか、怒りなのか、八つ当たりなのか。

なるべく正確にどこがどんなふうに腹立たしいのかを確認する努力を放棄して、一緒くたに「むかつく」の一語で済まそうとすると、人々は自分からニュースピークに陥っていく。

つまり語彙の極端な切り詰め。「生理的に無理」も同じだ。

こういった言葉を使っていると、世の中が自分の嫌いなことと好きなことに単純に2分割され、貧しくつまらないものになる。

自分のむかつきは何に根差したものなのかを反省する機会もなくなる。

 

翻訳語成立事情

幕末から明治にかけての人々がどのように苦労して西洋の概念を日本語に直してくれたかについてはいろんな本が出ているが、オススメは「翻訳語成立事情」。

40年近く前の本だけどいまだに再販されている。

 

子どもに語る聖書

海外の美術や小説、映画の多くは、聖書の理解がないと十分に味わえない。

では聖書を読もうとなるわけだけど、最初から聖書そのものを読むのはお勧めしません。

ましてや旧約聖書の創世記から順に読んでいくというのはもっとダメだ。

そこでお勧めするのが子供向けの本。

 

人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊

いっそのことみんな仕事をしないで生きていける社会を作ったらどうか?という提案もなされている。

この本は妙にセンセーショナルな副題が買う気をそぐかもしれないが、我々の未来をとても真面目に考えた良い本だと思う。

 

ニューシネマパラダイス

残念ながら少年にアルフレードのように言ってあげられる大人が少ないのが現実だ。

地元の大学に行きなさい。地元で就職しなさい。地元の人と結婚しなさい。そして墓の面倒を見なさい。

大学にすらそういう教員がいる。

学生に海外留学しなさいとうるさく言う。

でも帰ってくるなとは決して言わない。

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へなたろう

ヘナヘナ大学の創設者|年間200冊以上の本を買う読書家|Twitterのフォロワーは約4,500人|YouTubeでは毎日の10分程度のスキマ時間に「耳で学べる」お役立ちコンテンツを配信中

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