〈この記事はこんな方におすすめ〉
・書籍「最高の生き方」の要約や感想を知りたい
・SNSの自慢大会に疲れた
・生きがいを見失ってしまった
〈この記事によってわかること〉
・書籍「最高の生き方」のエッセンス
・競争から降りる方法
・生きがいを見つける方法
あなたは最近、こんな風に思ったことありませんか?
「何もかもが虚しい」
「どうも疲れやすい」
「不安感に襲われることが多い」
心当たりがあるなら、あなたは小さい頃から刷り込まれた「他人の価値観」に沿って生きている可能性があります。
ムーギー・キムさんの「最高の生き方」は、他人から承認されることだけを考えて生きるのがどれだけ虚しいことなのかをコミカルかつ鋭く指摘してくれる本です。
この記事では、「最高の生き方」のエッセンスをまとめます。
こんな方にオススメの本
「最高の生き方」は、こんな方におすすめです。
- 生きがい、働きがいを実感したい
- 「生産性」「効率性」を追求することに疲れてしまった
- 定年後の人生の価値がわからず悩んでいる
- 「一流になりたい」と頑張ってきたが、40歳を超えて虚しさに襲われている
- 就活で「大切にしている価値観」を聞かれても答えられない
- SNSに現実とかけ離れたことを書いてしまう
- 「生産性」より「価値」の高い人生を手に入れたい
本書の構成
本書は大まかに分けると以下の三部構成になっています。
反面教師の会社動物園
現代に生きるビジネスパーソンは、常に他人と自分を比較している。
足の引っ張り合いをしながらも、他人に認められたくて仕方がない。
そんな悲しき「会社動物」たちの実態をコミカルに描く。
賢者たちの最強の教養
人の行動原理や価値観を考えるにあたって有用な学問である、
霊長類学、宗教学、哲学、心理学、脳科学の第一人者たちによる
自分の行動原理を考え直すヒントをまとめている。
霊長類学:山極壽一
ゴリラから幸せのヒントを学ぶ
宗教学:島薗進
宗教が人に与えるものについて考える
哲学:中島義道
自由意志や思考を疑う重要性を知る
心理学:岸見一郎
アドラー心理学で自分を見つめ直す
脳科学:中野信子
最新の脳科学から幸福感の秘密に迫る
価値と行動の連結
自分と人生を変えるはアイデンティティーと価値観の再選択次第であることを論じ、
自分にとって価値ある意思決定を助けるツールを豊富に提供する。
本書の教え
本書の指摘の中でも特に刺さったポイントを抜粋します。
割り算で自分の幸福度を決めない
他人が幸せそうにしてる姿を見て、まるで自分の取り分が奪われたように受け取る人っているよね。そういう人はいつまでも幸せになれない。他人が幸せになることが自分の幸せの度合いを下げるなんてことはない。逆に他人が不幸になることで自分が幸せになれるなんてこともない。幸せは自分のなかにある。
— 玉三郎 (@tama_easy) May 28, 2019
自分の幸福度を考える上で非常に重要なのが、自分の幸福度を他人の幸福度で割り算しないことである。
多くの嫉妬深いマウンティング・ゴリラたちは、残念ながら幸福が相対的なコンセプトになっている。
- 分母に他人の幸福度がある
- 他人の幸福度が下がれば、自分の体感幸福度が上がる
- 他人の幸福度が上がれば、自分の体感幸福度が下がる
これが、人が嫉妬で他人を引きずり下ろす所以である。
人の価値を生産性で測らない
人の価値を生産性で測っちゃダメ
— 玉三郎 (@tama_easy) May 28, 2019
岸見一郎氏は「人の価値を生産性で測ってはいけない」と指摘する。
生まれたばかりの子供も寝たきりの老人も、たとえ何もできなくても生きているだけで価値があるのだ。
今の世の中は何かができれば価値があると見る人が多いが、そのようなことを言う人は、病気になったり、歳を重ねたりして自分が何もできなくなることなど想像もしたことがないのだろう。
また、アドラーも「人は自分に価値があると思える時にだけ勇気を持てる」といっている。
なお、アドラー心理学における「人の価値」や「勇気」についての考察は、以下の書籍に詳しい。
生きがいの形は人それぞれ
なにが生きがいなのかって
人それぞれ違って当たり前「〜する」という具体的な行動が
生きがいになってる人もいる「〜である」だったり
「〜にいる」といった状況が
生きがいになってる人もいるなにに価値を置くかは人それぞれだし
時間がたつことで変化していく
他人と比べて優劣つけなくていい— 玉三郎 (@tama_easy) May 28, 2019
生きがいは「具体的な行動」である人もいるし、
「〜と一緒にいる」というような「状況」である人もいる。
なお、北野唯我氏による著書「転職の思考法」でも同様の指摘がある。
まとめ
承認欲求に振り回されると、消耗します。
「相対的な高み」ではなく「自分なりの高み」を目指して前進することができれば、不毛な競争から降りることができます。
「最高の生き方」を読んで、他人軸で生きることがいかにアホらしいかを認識し、自分なりの目標を改めて設定しましょう!