運を鍛える4つの法則と12のポイント
法則1 チャンスを最大限に広げる
運のいい人は、偶然のチャンスをつくりだし、チャンスの存在に気づき、チャンスに基づいて行動する。
- 運のいい人は、「運のネットワーク」を築き、それを広げている。
- 運のいい人は、肩の力を抜いて生きている。
- 運のいい人は、新しい経険を喜んで受け入れる。
法則2 虫の知らせを聞き逃さない
運のいい人は、直感と本能を信じて正しい決断をする。
- 運のいい人は、直感と本能に耳を傾ける。
- 運のいい人は、直感を高める方法を知っている。
法則3 幸運を期待する
運のいい人は、将来に対する期待が夢や目標の実現をうながす。
- 運のいい人は、幸運が将来も続くだろうと期待している。
- 運のいい人は、たとえ可能性がわずかでも目標を達成するために努力して、失敗してもあきらめない。
- 運のいい人は、対人関係がうまくいくと思っている。
法則4 不運を幸運に変える
運のいい人は、不運を幸運に変えることができる。
- 運のいい人は、不運のプラス面を見ている。
- 運のいい人は、不運な出来事も、長い目で見れば最高の結果になると信じている。
- 運のいい人は、不運にこだわらない。
- 運のいい人は、積極的に行動して将来の不運を避ける。
問題解決の五つのステップ
前向きで有意義な問題解決には、次の五つのステップがある。
自己否定しない
自分にはどうすることもできないと、決めつけない。
自分が主導権を握り、不運の餌食にはならないと言い聞かせる。
今すぐ何かをやる
明日でも来週でもなく、今すぐに。
考えられる選択肢をすべてリストに書きだす
想像力をはたらかせ、既成の考え方にとらわれない。
物事をさまざまな方向から見つめるのだ。できるだけ多くの選択肢をあげよう。
どんなにくだらなく思えても、ばかげていても、かまわない。友人にも同じ状況に立たされたらどうするかを聞いてみる。
可能性のある方法をどんどん増やそう。
どのように前へ進むかを考える
すべての選択肢を一つずつ検討しよう。
時間はどのくらいかかるか。実行する知識と能力があるか。
具体的にどのような結果になるか。さまざまな展開を予想してみよう。
実際に解決する方法を決めて実践する
最後の最も大切なステップは、実際に解決する方法を決めて実践することだ。
あわてて無謀なことをせずに待っていることが、解決につながる場合もあるだろう。
あえて行動を起こさないことが計画の一部で、躊躇しているわけではないのなら、それも立派な問題解決だ。
さらに、あなたが決めた問題解決のステップを、いつでも実践できるように準備しておく。
そのような自制心と柔軟性も、幸運の大切なカギとなる。
肝心なのは、目の前の問題にこだわるのではなく、解決策を見つけるために集中することだ。
「ご無沙汰しています」ゲーム
一週間に一人ずつ、ご無沙汰している知人に連絡してみよう。
簡単なことではないが、たとえば次のような方法がある。
住所録に目を通し、しばらく連絡を取っていない人の名前と電話番号を書きだす。
学生時代や仕事関係、久しぶりに声を聞く仲間のことを思い出して、できるだけ長いリストを作ろう。
このリストを見ながら一週間に一回、「ご無沙汰しています」ゲームをする。
10分はど時間を取って、しばらく会っていない人に「ご無沙汰しています」と連絡するだけでいいのだ。
リストから一人を選んで電話をかける。
相手が出たら、しばらく連絡できなくて申し訳なかったと言い、近況などを尋ねる。
相手が電話に出ないときは、次の人を選んで電話をかける。
住所録を開いて、さっそく始めよう。
仕事が嫌だと愚痴をこぼす人
仕事が嫌だと愚痴をこぼす人に、僕は「今の仕事が気に入らなければ、辞めればいい」と言う。
そうすると、「辞められないよ。うんざりしているけどね。運が悪いけど、どうすることもできない」と言う人もいる。
でも、その考え方はおかしい。
楽しいと思えないなら、積極的に変えようと思うべきだ。
やり方を変えて、楽しいと思えることをやれば、自分を好きになって人生の運も変わる。
著者によるまとめ
私がこの数年で学んだことがあるとすれば、一つしかない――運のいい人が幸運を経験するのは、幸運の女神が微笑んでいるからでも、生まれながらにして幸運だからでもないのだ。
運のいい人は自分でも気がつかないうちに、幸せで充実した人生を送れるような考え方を身に付けていく。
そのアプローチは次々に幸運を呼ぶので、周囲からは、恵まれた星のもとに生まれたかのように見えるときもある。
しかし、一人の人間としては、運のいい人もほかのみんなと変わらない。
あなたと同じ人間なのだ。
だから、運のいい人のアプローチを理解したあなたは、きっと彼らと同じように幸運をつかめる。