〈この記事はこんな方におすすめ〉
・書籍「勝てば官軍」の要約や感想を知りたい
・ビジネスで勝つ方法について学びたい
・藤田田さんの思想に触れたい
〈この記事によってわかること〉
・書籍「勝てば官軍」のエッセンス
・ビジネスで勝つ方法
・藤田田さんが心がけていたこと
藤田田さんの名著「勝てば官軍」を読んだのでその書評と要約をします。
金持ちから儲けることを考えよ
ビジネスは現実に金を持っている人から取れないと成り立たない。
金を持っていない人々を相手にしていては、どんなにあがいても商売できるものではない。
その意味で私は、税務署に確定申告をする年収2000万円以上の人々が基本的なお得意さんだと考えている。このクラスの人を相手にすれば、はっきり言ってかなり儲けさせてもらえる。
一般大衆に比べて、金持ちは人の数こそ少ないが、金持ちが持っている金の方が圧倒的に多い。
宇宙の大法則に従えば、一般大衆の持っている金の量を22とすれば金持ちのそれは78である。
- 現実に金を持っている人を相手にする
- ちょっとしたお金持ちなら必ず欲しがるものを売る
- しかも現実に手が届くものを売る
これこそが商売の秘訣なのである。
その意味では、日本人は絶対的に豊かになって、他の国に比べればお金持ちになっているから、金儲けはやりやすいのである。
発展途上国での金儲けが難しいのは、金持ちの絶対数が少ないからだ。
女と口を狙え
究極のところ、商売のターゲットは2つしかない。
それは「女」と「口」である。
女を狙うべき理由
男が働いて金を稼いでくる。
女は男が稼いできた金を使って生活を成り立たせる。
これは古今東西を問わず真理である。
商才が人並み以上にあると自覚する人は、女を狙って商売すれば必ず成功する。
男から金を巻き上げるのは女を相手にするより10倍以上も難しい。
なぜならば給料は銀行振り込みで、小遣いを妻からもらっていると言うサラリーマンが圧倒的に多いように、男は金を消費する権限を持っていないからである。
それに反して女は稼ぐ苦労を知らないことが多く、また自分を飾り立てるための金を使いたがるものだから、男より多くの金を使う傾向がある。
商売とは他人の金を巻き上げることだ。設けようと思えば女を狙い、女の持っている金を奪うことである。
口を狙うべき理由
口に入ったものは必ず消化され排出される。
1個100円のアイスクリームも、1枚10,000円のステーキも、数時間後には排泄物となる。
つまり口に入られた商品は刻々と消費され、何時間か後には次の商品が必要になってくる。
売れた商品がその日のうちに消費され排出されていく。
土曜日も日曜日も、1日の休みもなく稼いでくれるのは銀行預金の利息と口に入れる商品だけだ。
太古の昔から口に入れるものを扱う商売は必ず金が入って儲かる商売なのである。
会社勤めに飽きて脱サラを夢見る人のほとんどが「喫茶店でもやるか」「ラーメン屋でもやるか」と考えるのはこういう理由である。
書類は1週間で捨ててしまえ
45年間社長業やってきて雑用が非常に増えてきた。
その最たるものがデスクにうずたかくたまる書類の山の整理である。
書類はちょっと油断しているとすぐ30センチ位の高さになる。
そこで考えたのは、次のような方法である。
- 速やかに返事・決済が必要な書類はその場で読んで、Yes/Noの回答をする。
- その他の書類は、会社で読むものと家に持ち帰るものに分け、それぞれデスク上の箱に入れる。
- 会社で読むものは会社で読み、家で読むものは家で読んで、1週間過ぎると両方の箱とも書類を全部捨ててしまう。
- それまでに読みきれなかった書類も、1週間という期限が来たら捨ててしまう。
読まないで捨てるなんて乱暴なと思うかもしれないが、実際にはさして不便を感じない。
むしろそうしないと社長の雑務から自由になれない。
よく役所などに行くと、机の上に書類をうずたかく積み上げている人がいる。
それなりに重要な書類なのだろうが、いつまでも未決済のまま積み上げているだけでは社長業と言うものは務まらないのである。
私のようにたくさんの会社の社長をやっていると、書類の整理に追われてしまうので、できるだけ読むのはもちろんだが、読みきれなくても1週間単位位で捨ててしまうという決断も必要なのである。
この決断が可能なのは、私が重要な事は全て「即断即決」することをモットーとしているからなのである。
まとめ
「勝てば官軍」は、日本マクドナルドを創設した伝説の経営者・藤田田さんの名著ですので、全てのビジネスマン必読と言える本でしょう。
この度復刊され、手に取りやすくなりました。
「勝てば官軍、負ければ倒産! 」
「ビジネスは勝たなければ価値はない!」
などなど、割と過激な表現は多いですが、本質をえぐる鋭い指摘の数々によって世界の見方が変わるはず。
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