【要約】「人を動かす」の要点をわかりやすくまとめて解説します

読書案内
この記事は約6分で読めます。

<この記事はこんな方におすすめ>

  • 「人を動かす」を一応読んだけど、中身を覚えてない
  • 「人を動かす」を最後まで読み通せなかった
  • 「人を動かす」のポイントをちゃんと理解したい

「人を動かす」って、めっちゃ有名な本だけど、実はよく知らない・・・

 

あなたも、そうじゃないですか?

 

正直、「人を動かす」ってちょっと読みづらいですよね。

 

そこで、この記事では、以下をスッキリ整理してお伝えします。

 

<この記事によってわかること>
  • 「人を動かす」がわかりにくい理由
  • 「人を動かす」の最も重要な、たった1つのメッセージ
  • 「人を動かす」の覚えておくべき5つのポイント

 

スポンサーリンク

「人を動かす」がわかりにくい理由

まずはこの本がわかりにくい理由に迫ります。

 

ちょっと「人を動かす」の目次を見てみましょう。

この目次に、読みづらさのヒントが隠れています。

 

人を動かす 新装版〔目次〕

◇PART1 人を動かす三原則
1 盗人にも五分の理を認める
2 重要感を持たせる
3 人の立場に身を置く

◇PART2 人に好かれる六原則
1 誠実な関心を寄せる
2 笑顔を忘れない
3 名前を覚える
4 聞き手にまわる
5 関心のありかを見抜く
6 心からほめる

◇PART3 人を説得する十二原則
1 議論を避ける
2 誤りを指摘しない
3 誤りを認める
4 穏やかに話す
5 〝イエス〟と答えられる問題を選ぶ
6 しゃべらせる
7 思いつかせる
8 人の身になる
9 同情を寄せる
10 美しい心情に呼びかける
11 演出を考える
12 対抗意識を刺激する

◇PART4 人を変える九原則
1 まずほめる
2 遠まわしに注意を与える
3 自分の過ちを話す
4 命令をしない
5 顔をつぶさない
6 わずかなことでもほめる
7 期待をかける
8 激励する
9 喜んで協力させる

 

どうでしょう?

目次を見てみて、気づいたことはありませんか?

 

「人を動かす」がわかりにくい理由は以下の2点です。

  • 構造化されてない
  • 重複している

 

構造化されてない

「〜の原則」がダラダラ並んでいますが、どれが上位でどれが下位なのかわかりません。

 

原則は全部で3+6+12+9=30個あります。

こんなにたくさんの原則がスッと頭に入ってくるはずがないですよね。

 

一応PART1〜4のグループ分けはされてはいるものの、ではそのPART毎のグループ分けがわかりやすいかというと、それも微妙です。

だって「PART3人を説得する」って「PART4人を変える」に包含されそうじゃないですか?

 

構造化されてない文章を読んでいると、モヤモヤが尽きません。

 

重複している

さらに、30個の原則には重複しているものが含まれています。

 

例えば、パッと見ても「ほめる」という言葉は重複ワードですよね。

「相手の立場に立つ」「聞き手に回る」も、言い回しは少し違っても同じ趣旨のことが書かれてる項目があります。

 

大事なのはわかるけど、まとめてほしい…。

 

「人を動かす」の要約

そもそも「人を動かす」はわかりにくい本である、ということが判明しました。

(なので、この本を読んで挫折したことがあっても、当たり前です)

 

次に「人を動かす」が結局なにをいいたいのか?という問題に迫ります。

 

最も重要な、たった1つのメッセージ

この本を通して、もっとも基礎的な、ベースとなるメッセージを一つだけ抽出するとしたら何か?

 

目次をみるだけでは(ダラダラと原則が並記されてるので)読み取れませんが、本文を順に読み進めると、意外にも早い段階(PART1)で答えを発見することができます。

 

それがこちら。

 

◇PART1 人を動かす三原則   2 重要感を持たせる

人を動かす秘訣は、この世に、ただ1つしかない。
この事実に気づいている人は、はなはだ少ないように思われる。
しかし、人を動かす秘訣は、間違いなく、1つしかないのである。
すなわち、自ら動きたくなる気持ちを起こさせること-これが、秘訣だ。
重ねて言うが、これ以外に秘訣はない。

 

「自ら動きたい気持ちを起こさせること」

これが、人を動かす秘訣です。

 

なんと、著者が「これ以外にはない」とまで言い切っているのです。

 

この事実を踏まえて本書「人を動かす」を読んでいくと、確かに全てのメッセージは、「どうやったら他人に自発的に動いてもらえるか?」という観点で書かれているなということがわかります。

 

覚えておくべき、5つのポイント

「人を動かす」の基礎となるシンプルな考え方は理解できましたね。

 

次に、「他人に自発的に行動してもらうためには、具体的にどうすればいいか?」を考えてみると、全体を通じて以下の5つのポイントが挙げられていることがわかります。

 

  1. 「自発性」が人を動かす
  2. 「おおらかさ」が人を動かす
  3. 「笑顔」が人を動かす
  4. 「関心」が人を動かす
  5. 「ほめ」が人を動かす

 

「自発性」が人を動かす

つまり、相手に「私は自分がやりたいことをしている」と思わせるということ。

逆に、相手に命令してばかりでは、自発性や意欲が失われてしまう。

 

「おおらかさ」が人を動かす

つまり、相手のミスを細かく指摘しないということ。

細かいミスをネチネチと指摘されてやる気になる人はいない。

 

「笑顔」が人を動かす

相手にいつも笑顔で接するということ。

表情やしぐさは、言葉以上に雄弁である。

 

「関心」が人を動かす

相手に誠実な関心を寄せるということ。

例えば相手の名前や好きなものを知っていることは、相手への敬意の度合いを表す。

 

「ほめ」が人を動かす

相手が成し遂げたことを小さなことでも褒めるということ。

人は、自分のしたことが他人から褒められないと、だんだんと意欲を失っていくものである。

 

以上の5つのポイントを表にまとめると、以下の通りとなります。

ポイントGOOD例NG例
自発性「自分の意思」「自分の案」と思わせる命令し従わせる
おおらかさ細かいミスは気にしない
ネチネチ指摘する
笑顔いつも笑顔で接する無愛想
関心名前や趣味を覚える無関心
ほめ小さなことでもほめるほめない

まとめ

この記事のまとめは以下の通りです。

  • 「人を動かす」はそもそも読みづらい
  • 「人を動かす」の要点を一言で言うなら「重要感をもたせよ」
  • 「人を動かす」のポイントは「自発性/おおらかさ/笑顔/関心/ほめ」
「人を動かす」のご購入はこちらから。