<この記事はこんな方におすすめ>
- ブログ運営してみたい
- どうやってブログ記事を書けばいいかわからない
- 自分メディアを作るポイント5か条
- ブログ記事を書くための4ステップ
この記事では、ちきりんさんの著作『「自分メディア」はこう作る!』の要約と感想をお伝えします。
著者のちきりんさんは、大人気ブログ「Chikirinの日記」の運営者です。
タイトルの「自分メディア」とは、簡単にいうとブログのこと。
『「自分メディア」はこう作る!』には、ちきりんさんがブログ運営の際に意識していることや、ご自身のお仕事とブログの関係をどう捉えているかが書かれています。
要約
自分のメディアを作るための5か条
ちきりんさんは「自分のメディアを作るための5か条」として以下を挙げられています。
- コンテンツを散逸させない
- ネットの中の人にはならない
- つながる世界でつながらない
- オープンな場所に居続ける
- 信用力を売らない
一見すると、ちょっと飲み込みにくい項目があるかもしれません。
なので、私なりの理解を各項目について記載していきます。
コンテンツを散逸させない
あなたの発信する情報や意見が、複数のブログや外部サイト、SNSなどのいろんな場所に散らばっている状態になっていませんか?
そんな状態だと、あなたのファンがあなたについての情報を集めにくいのではないでしょうか。
複数の発信場所を持つこと自体は有益ですが、ファンがあなたについて情報を得る時のハードルは下げましょう。
あなたの情報の一番フレッシュで一番面白いものは、常に一箇所(例:あなたのメインブログ)に集約されているようにしましょう。
ネットの中の人にはならない
あなたのブログは、ネットに詳しい人しか知らない言葉や話題を多用していませんか?
日常生活で誰もが使うような言葉や話題と、あまりにかけ離れたような情報発信は避けましょう。
つながる世界でつながらない
ブロガー同士がお互いコメントしあったりリンクを張り合ったりすることで盛り上がる文化があります。
ただ、そういったやりとりは、興味ない人からしたらノイズでしかありません。
ネットだけで通じる流行りや遊びに、過度に反応しないようにしましょう。
オープンな場所に居続ける
メルマガやオンラインサロンを立ち上げ、クローズドな場所で情報発信する有名人が増えています。
収益化という観点では、そうしたクローズドな発信が有効な場面もあります。
しかし多くの人に情報を届けたいなら、開かれた場所に無料公開し続けることが大切です。
信用力を売らない
ブログで特定の商品について「これは良い!」と紹介すれば、それを信じて買ってくれる人がいます。
「お金を出すので、これを紹介してほしい」という依頼には、信用力を換金することにならないか考えたうえで対応しましょう。
以上が私なりの解釈です。
最後に私なりに5か条を言い換えてみると、以下のようになります。
- 情報は一か所に集約する
- ネットスラングを使わない
- 内輪ネタに参加しない
- サロンやメルマガをしない
- 思っていないことを書かない
ブログ記事を書く4ステップ
ちきりんさんは「ブログ記事を書く4ステップ」として以下を挙げられています。
- メッセージが浮かぶ
- ロジックを決める
- 情報を集める
- 記事を書く
こちらも詳しく解説していきます。
イメージとしては、「1.ひらめく→2.考える→3~4.作業する」という感じです。
メッセージが浮かぶ
記事を書くときは「何を書くか」ではなく「何を伝えようか」が最初に決まります。
例えば一冊の本を読んでいて、伝えたいメッセージが複数浮かんだ場合はどうするか?
伝えたいメッセージごとに複数の記事を書き、その都度、同じ本を紹介します。
「この本について書きたい」というより、「このことを伝えたい」というのがメッセージとなります。
ロジックを決める
4つのステップで、頭を使うのはここだけです。
伝えたいメッセージに応じて、それを分かりやすく伝えるための論理構成を考えます。
情報を集める
政府の統計資料をダウンロードしたりすることで、メッセージの裏付けとなる資料を集めます。
記事を書く
以下の二点に気を付けて、音読感の良い文章を書きます。
- 会話で実際に使われる語彙や言葉遣いをする
- 文章をスラスラと声に出して音読できる
感想
読んで共感したこと
読んでて「確かにそれ大事!」と思ったのは以下のポイントです。
- キャラクターの管理人になる
- 1つの記事に1つのメッセージ
- 内輪ネタに参加しない
- サロンやメルマガをやらない
キャラクターの管理人になる
ちりきんさんのお名前の由来は、ゲーム内の競走馬につけた名前だそうです。
そしてネット上で人気を博している「ちきりん」というキャラクターは、自分自身というよりは自分が運営しているキャラクターと捉えているとのことでした。
キャラクターの管理人になるっていいなあと思いました。
実社会の自分と、ネット上で自分が使う人格って、ある程度の距離があったほうがいいと感じています。
ちきりんさんのように匿名性を保つのと真逆のスタイルとしては、芸能人のように顔写真や名前、経歴を開示する人が挙げられます。
そういうスタイルって、有名になるほど生活がめっちゃ息苦しくなりそうですよね。
自分には全く向いてないと思います。
1つの記事に1つのメッセージ
ちきりんさんはブログの記事を書くときに「1つのメッセージしか込めない」と決めているそうです。
これってブログの鉄則ともいえるものですね。
読み手は基本的に時間がないし、たくさんのことを一気に記憶できないと想定するべきです。
内輪ネタに参加しない
Twitterなんかで顕著ですが、せまいグループ内でしか通じない内輪ネタをしょっちゅう投稿してる人っていませんか?
内向きな投稿ばかりになると、読んでる方はフォローする気なくしますよね。
わたし自身も、ツイッターをやる上では内輪ネタを避けるように気を付けています。
サロンやメルマガをやらない
お客さん側が「わたしはお金を出すことも考えてるので、無料ではアクセスできない情報も得たい」というニーズがあるなら、サロンやメルマガもありだと思います。
ただ、クローズドになるほど、お客さん側からの要求は増すし、モンスターカスタマーみたいな人も出てきます。
有料情報発信すると、発信する側の負担は無料で情報発信している時よりも確実に増えます。
その割に、収益はそんなに伸びなかったりするんですよね。
読んで考えさせられたこと
読んでて「自分と違う考え方だな」と思ったのは、以下のポイントです。
- はてなブログを使う
- 独自ドメインを取得しない
- ランキングに参加しない
- 伝えたいことからはじめる
はてなブログを使う
わたしも「はてなブログ」の無料サービスを使ってブログを運営していた時期がありました。
しかし、まさに「自分メディアを持ちたい」という動機から、現在は独自ドメインを取得してWordPressで当サイトを立ち上げています。
わたしが思うに、はてなブログを使っている限り、運営会社が掲載したくない情報は消されるリスクがあるし、そもそも運営がストップしたらブログごと消えちゃう可能性もあると思っています。
独自ドメインを取得しない
ちきりんさんは独自ドメインについて、以下のような指摘をされていると理解しました。
- ブログのアドレスが”chikirin.hatenablog.com”だろうが”chikirin.com”だろうが同じ
- 意味のないドメイン変更するためのコストは無駄
- だから独自ドメインは取得しない
長期間にわたって自分のブランドをgoogleに認知・評価してもらうためには、ドメインを自分のブランドにする方が得策であり、例えばhatenablogといった(自分のブランド以外の)文字列が混じることは賢明でないと思います。
「自分メディア」を作るなら独自ドメインは必須というのがわたしの考えです。
ランキングに参加しない
ちきりんさんは、「ランキングに参加してます!投票お願いします!」というブログにモヤモヤするらしいです。
わたしも、そういう「投票お願い」的な情報は読み手が求めてるものじゃなくて書き手の都合でしかないと思うので、過剰にやるのはどうかと思います。
しかし、多くの人に情報を届けたいと思うなら、ランキングサイトに参加することも、そこで上位をめざして試行錯誤することも、それなりに意味があるのではと思います。
そもそも「はてなブログ」とか「LINEブログ」といったサービスも、大きい括りでいえばランキングサイトと似ているのでは?
無料でブログが作成できるというサービスに、「新着記事」「人気記事」といったブログサービス登録者内で回遊させる仕組みがセットになってるので。
伝えたいことからはじめる
きちりんさんは「伝えたいこと」から記事を書いてくらしいです。
実際、わたしもそうして記事を書きはじめることがあります。
でも、そういう出発点の記事って、「記事の書き手に興味がある人」しか読まないんじゃないかなと思います。
つまり、新しい読者を獲得する手段にはならないのでは?ということ。
なのでわたしの場合はふだん「こういう悩みや課題がある人は、どんな情報を求めてるか」を考えて、記事を書くようにしています。
読んだ後にとった行動
読んだ後にとった行動としては、ちきりんさんが日記を書くきっかけになったという『二十歳の原点』をAmazonで買いました。
まとめ
- ブログ運営は「場所づくり」である
- 読者のことを第一に考えよう
- 1つの記事に1つのメッセージを込めよう
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YouTubeでの音声要約はこちらです。
ちきりんさんがマーケット感覚について書かれた本『マーケット感覚を身につけよう』の要約と感想は、こちらの記事でお読みいただけます。