斎藤孝さん監修の「1分間資本論」は、マルクスの書いた「資本論」の要点を「1分で読める見開き記事」にまとめて解説してくれる本です。
この記事では「1分間資本論」を買った理由、中身の要約、読んだ感想をまとめてご紹介します。
経緯:なぜこの本を買ったのか
購入したきっかけ
書店でたまたま見かけて購入。
購入した目的
「資本論」についてよく知らないので、簡単な言葉で要点を把握したい。
要約:書いてあったこと
お金を貯める人と増やす人は違う
お金を貯める人は、貨幣退蔵者である。
お金を増やす人は、資本家である。
給料とは再生産のための費用
労働者が手にする給料は、労働力の再生産のための費用である。
提供した付加価値が給料となるのではない。
常に労働力は搾取される
商品売買の前提は等価交換である。
しかし労働力に関しては不等価交換、つまり搾取が行われている。
資本家は切れ端の時間を盗む
資本家は労働時間を引き伸ばすために、切れ端の時間を盗む。
エンデの「モモ」には、時間泥棒が「もう切れ端の時間を盗むのはうんざりだ!」と言う場面があります。
人間の在庫は尽きない?
資本主義的生産は、あらゆることに吝嗇(りんしょく=ケチ)である
にも関わらず、人間材料については全く浪費的である。
つまり、あたかも無尽蔵に人間の在庫があり、使い捨てがもっとも効率的であって、節約するのは馬鹿らしいように振る舞う。
感想:読んで思ったこと
労働者として生きる人は、搾取されないように、また時間を盗まれないように気をつける必要がある。
資本家として生きる人は、単なる貨幣退蔵者にならないように気をつける必要がある。
そもそも誰もが資本家的マインドを持って生きることは可能であるし、そうすることで豊かに生きることができるのではないか?
あと「1分で読める見開き」がよくできているなあと思った。
短時間で読めるような工夫として、太字やマーカーを使っており、まさにブログ記事のようになっていた。
この本の記事の作り方をブログ記事作成にも応用したい。
まとめ
資本論のエッセンスを短時間でシンプルに学びたい人におすすめです!