【要約&書評】<5分でわかる>ゼロ・トゥ・ワン/ピーター・ティール

ブックガイド

世界的な投資家ピーター・ティールがスタンフォード大学で行なった「起業論」講義をまとめたものが本書「ゼロ・トゥ・ワン」です。

 

学生が書いたノートがベースになっており、独立しつつも互いに関連する短い講義が14回、連続して行われるイメージです。

 

投資家の思想に触れたい方や、これから起業しようとしている方は必読です。

 

 

 

この記事では「ゼロ・トゥ・ワン」のエッセンスをまとめてご紹介します。

 

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本書はこんな方にオススメ

本書は、こんな方におすすめです。

 

  • 投資家ピーター・ティールの思想に触れたい
  • 成長するベンチャーの秘密を知りたい
  • 起業して自分のビジネスをやりたい

 

本書の構成

本書は、スタンフォード大学での「起業論」講義をまとめたもの。

学生が書いたノートがベースになっていいます。

 

独立しつつも互いに関連する短い講義が14回、連続して行われるイメージです。

 

本書の教え

バブルの崩壊から学んだ教訓

2000年代初頭の.comバブルの崩壊から、シリコンバレーに残った起業家は大きな教訓を学んだ。

それがいまだにビジネスを考えるときの大前提となっている。

 

  1. 少しずつ段階的に前進すること
  2. 無駄なく柔軟であること
  3. ライバルのものを改良すること
  4. 販売ではなくプロダクトに集中すること

 

これらの教訓はスタートアップ界隈の戒律となった。

それを無視すると2000年のハイテクバブルの二の舞になると考えられている。

でも、むしろ正しいのはそれとは逆の原則だ。

 

  1. 小さな違いを追いかけるより大胆にかけたほうがいい
  2. 出来の悪い計画でも、ないよりは良い
  3. 競争の激しい市場では収益が消失する
  4. 販売はプロダクトと同じ位大切

 

べき乗則

スタートアップの世界に関して言えば、たとえ君が非凡な才能を持っていたとしても、必ずしも起業がベストとは限らない。

今は起業する人が多すぎる。

べき乗則を理解している人なら、ベンチャーを立ち上げることに躊躇するはずだ。

 

成長の著しい超優良企業に入社すれば、破格の成功を手に入れられることを彼らを知っている。

べき乗則の下では、企業間の違いは企業内の役割の違いよりもはるかに大きい。

自分のスタートアップを全て自己資金でまかなえば100%株主になれるが、もし失敗すれば全てを失う。

だけどGoogleの0.0%を所有するだけで信じられないほどの価値を保有できる。

あえて起業するなら必ず、べき乗足を心に留めて経営しなければならない。

 

キャッシュ・イズ・キングは間違い

仕事に100%打ち込んでもらうには、報酬が適切でなければならない。

僕は必ず投資を求める起業家に「自分自身にはいくら払うつもりか?」と聞くことにしている。

CEOの給料が少なければ少ないほど、会社はうまくいく。

 

これまで数百のスタートアップに投資してきた中で、明らかなパターンに気づいた。

ベンチャーキャピタルが投資するアーリーステージのスタートアップでは、CEOの年収は15万ドル(約1500万円)を超えてはならない。

高額報酬は現状維持のインセンティブとなるだけで、社員と協力して積極的に問題を表に出して解決していく動機にはならない。

逆に現金報酬の少ない経営者は企業全体の価値を上げることに力を注ぐ。

 

現金は魅力的だ。どんな使い方もできる。

でも高額の現金報酬は、現在の企業価値を社員に分け与えることになるだけで、時間を投資して未来に価値を見出そうと言うインセンティブにはならない。

現金のボーナスは固定給よりも少しはマシだ。

でもいわゆるインセンティブ報酬は短期思考と価値のつかみ取りを助長する。

どんな形であれ現金報酬は未来より現在を優先させるものだ。

 

仕事を超えた関係

単なる仕事だけの関係しか持てない職場は、冷たいなんてものじゃないし、合理的でもない。

時間は1番大切な資産なのに、ずっと一緒にいたいと思えない人たちのためにそれを使うのおかしい。

職場にいる間に長続きする関係が作れないなら、時間の使い方を間違っている。

 

僕は初めからPaypalを単なる取引の場ではなく固いつながりのある場所にしようと思っていた。

絆が強いこと居心地が良く仕事もはかどるし、PayPal以降のキャリアも上手くいくと考えたのだ。

そこで僕たちは一緒に働くことを心から楽しんでくれる人たちを雇うことにした。

才能はもちろん必要だけれど、それより他でもない僕たちを働くことに興奮してくれる人を採用した。

それがPayPalマフィアの始まりだった。

 

7つの質問

どんなビジネスも答えを出すべき7つの質問がある。

 

エンジニアリング

段階的な改善ではなくブレイクスルーとなる技術を開発できるだろうか?

タイミング

このビジネスを始めるのに今が適切なタイミングか?

独占

大きな視野が取れるような小さな市場から始めているか?

人材

正しいチーム作りができているか?

販売

プロダクトを作るだけではなく、それを届ける方法があるか?

永続性

この先10年、20年と生き残れるポジショニングができているか?

隠れた真実

他社が気づいていない、独自のチャンスを見つけているか?

 

どの業界かにかかわらず、これらの質問にすべて答えられるのが優れたビジネスプランだ。

もしきちんとした答えがないのなら、君は破綻するだろう。

質問全てにしっかりと答えられれば運に恵まれ成功するに違いない。

クリーンテクノロジーバブルの最中は、人々は良い答えが1つもないままに起業していた。

それは奇跡を願うようなものだった。

 

創業者に求められるもの

企業は、人々が創業者を必要としていることを自覚しなければならない。

だから創業者の偏屈さ、極端さにもっと寛容になるべきだ。

会社を導くことができる非凡な人物を僕達は必要としている。

 

創業者自身が自覚すべきこと、個人の栄光と賞賛は常に屈辱や汚名と背中合わせであり、慎重さが求められるということだ。

何よりも、自分の力を個人のものだと過信してはならない。

偉大な創業者は「彼ら自身の仕事に価値があるから」重要なのではなく、「社員みんなから最高の力を引き出せるから」重要なのだ。

 

関連図書

レイ・カーツワイル著「シンギュラリティは近い」

 

本書「ゼロ・トゥ・ワン」終盤でシンギュラリティについて述べた部分で、

レイ・カーツワイルの言葉が引用されています。

 

 

まとめ

これから起業しようとしている方は、本書「ゼロ・トゥ・ワン」で挙げられた7つの質問や経営者の心構えについて熟読すると良いでしょう。

 

 

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