「禅とジブリ」は、ジブリのプロデューサー鈴木敏夫さんと、禅僧さん達による対談をまとめた本です。
この記事では「禅とジブリ」のエッセンスをまとめてご紹介します。
要約
一言でまとめると
ジブリのプロデューサー鈴木敏夫さんと、禅僧さん達による対談をまとめた本。
大事なポイント
個性について
- 禅の修行では個性なんかいらない
- 先人達の解釈をまずはしっかり真似ること
- 自分の個性を主張してたら修行にならない
- 修行してるうちに自然と個性も出てくる
感情について
- ちょっと毒がある方が身体が活性化する
- 精神にとっての毒とは、怒りや憎しみ
- 怒りや憎しみの調合は、本人がやらないといけない
- 感情の調合をするのが禅
ベスト名言
作るということは、誰かからバトンをもらうということ
- 人の真似をどんどんしたらいい
- 手渡されたバトンを持ったまま「自分がゴールしなきゃ」と思うとしんどい
- もらったバトンは、次の人に手渡しなさい
感想
ハッとしたこと
忘筌とテーブルマナー
- 忘筌とは「目的を達成したら道具のことを忘れなさい」ということ
- テーブルマナーとして一番美しいのは、自分が正しいと思う通りにやること
- 「自分が正しいと思うことをする」のは、マナー通りにするよりも実は難しい
若者が抱く老人のイメージ
- 「ものの分かった、立派な、無欲な」は若者が抱く老人のイメージ
- 実際は、年齢を重ねてもそうはならない
- みんなへばりついて生きていきたい
- 歳をとったら醜いものである
興味が湧いた本
宮本常一「忘れられた日本人」
- 鈴木敏夫さんが宮崎駿さんから「これを読んでないとは」「無知ですね」と言われた本
- 鈴木敏夫さんはその会話をした日のうちに早速購入し、一晩で読んだという
まとめ
ジブリのプロデューサー鈴木敏夫さんと禅僧さん達の対談は、映画や中国古典など様々な話題に脱線していき、とてもエキサイティングです。
ジブリの優れた作品が生まれた背景や、製作時の葛藤・紆余曲折などを知ることもできる、ジブリファン必読の書といえます。