〈この記事はこんな方におすすめ〉
・子育てに悩んでいる
・河合隼雄さんの思想について知りたい
〈この記事によってわかること〉
・子育てに前向きになれる考え方
・河合隼雄さんの言葉
子育てに悩みはつきもの。
「Q&Aこころの子育て」は、
臨床心理学者の河合隼雄さんが、
子育ての悩みに寄り添い、ヒントを示してくれる本です。
声での要約(Youtube)はこちら。
この記事では「Q&Aこころの子育て」のエッセンスをまとめてご紹介します。
要約
現代人は標準病にかかっている
- 標準を気にしすぎて無用な心配をする
- こころは直線的・段階的に育つものではない
- 行ったり戻ったり、ジグザグに育つのである
- もっとゆったりと構えよう
日本人は褒めるのが苦手
- 褒めたって子供はつけあがらない
- 子供の長所を5つ言えますか?
- 「算数ができる」なんて言わないで
- 「笑顔がいい」と言えたらなかなか良い
- 計測不能なところを褒めよう
個性的に生きるとは
- 個性的に生きるとは、不確実なことに賭けること
- 確実になことだけ選んでたら個性はない
- 親が個性的に生きたいなら、子供の個性を見つめざるを得ない
- みんな自分を抑えることを教えられる
- 個性的に生きるのは簡単ではない
- 個性的に生きるとは、すごい大事業です
思春期までに親がすべきこと
- 「面白かった」という体験をためてあげる事
- 思春期には誰だってぐらつく
- その時に「親を頼れる」と確信できれば安心
- 「困ったら言いなさい」と口だけで言ってもダメ
太い絆よりも深い絆
- 絆は強めるよりも深めるもの
- 「絆を強める」とは、太く短い糸を結ぶ事
- 太い糸で相手をコントロールしようとしている
- 「絆を深める」とは、細く長い糸を結ぶ事
- 遠く離れてお互い自由だけど繋がっている
- 相手を信頼していればどこにいても大丈夫
葛藤を抱え続けられるのが大人
- 子育てを本気でやっていたら悩んで当然
- ちゃんと悩んだり迷ったりしないのが問題
- みんな苦しいことは避けたがるから葛藤しない
- 大人になるためには葛藤保持力が必要
- 学校教育は、葛藤保持力を養えない
- 人生には正解がない問いもたくさんある
感想
- ときに厳しいことも言ってくれる
- よくQから脱線しているのが面白い
- 脱線してもちゃんと相手に寄り添っている
- 関西弁がなんだか温かみを感じられる
- 子育てはとても長い道のりであることが読み取れる
まとめ
こころはジグザグに育っていくもの。
「標準」「平均」なんて
気にしない方がいいんです。