〈この記事はこんな方におすすめ〉
・自分の仕事を作りたい
・お金がないけど大資本に負けずにビジネスがしたい
〈この記事によってわかること〉
・自分の仕事を作る方法
・ビジネスで大企業に負けないために大事なこと
ネットゲリラとは、インターネットを使ったビジネスが当たり前となった現代において、個人の力で戦うという選択をした人々を指します。
個人には大企業のような人・モノ・お金といったリソースはありませんが、ないならないで戦略は立てられるのです。
本書「ネットゲリラ戦術」は、そうした「個人なりの戦い方」を提示してくれます。
この記事では「ネットゲリラ戦術」のエッセンスをまとめてご紹介します。
ゲリラの武器は贈与
- ゲリラにとって最大の武器は贈与
- 贈与とは何かを相手に与えること
- ちょっとしたプレゼントや気遣いを与えるのも贈与になる
- つまりお金や物を持っていなくても贈与することができる
- 投資効率が高い贈与を見つけられたものが勝つ時代
- マルセル・モースは「贈与は単なるもののやりとりに留まらず、人の心理を含めた社会全体を構成する基本原理だ」と説いた
参考図書:マルセル・モース「贈与論」
ゲリラの戦法は1点集中
- ゲリラにはリソースが少ない
- リソースが少ないから一点集中
- 一点集中して、とにかく一回勝つ
- しょぼい勝利でも、勝ちには価値がある
- 成果を広告に利用する
- フォロワーは勝手に話を盛ってくれる
- 毛沢東は「大きい力を集中して、敵の小さい部分を攻撃する」という言葉を残した
参考図書:毛沢東「毛沢東語録」
ゲリラの採用は実力本位
- 人間はあくまでパフォーマンスを基準に判断すべき
- 差別は無駄なコストにつながり、結局高くつく
- 差別をせずに人をどんどん受け入れる組織が強くなる
- アウトローは原価が安いので優れた戦力になる
- ミルトン・フリードマンは「差別は高い買い物だ」という言葉を残した
参考図書:ミルトン・フリードマン「資本主義と自由」
なにかを止めるのは難しい
- 「やる」ことは案外なんとかなる
- 「やめる」のはめちゃくちゃ難しい
- 始めるのより終える方がエネルギーが要る
- ゲリラのトップの最大の仕事は撤退の判断
- 撤退の意思決定は独裁組織の方がスムーズ
- 「どうやめるか」を考える以上に、「そもそもやめることが可能か」という意識を常に持っていた方がいい
カリスマは大変
- カリスマは大変
- カリスマには敵が多い
- カリスマは喋り続けなきゃいけない
- それを楽しいと思える人ならカリスマを目指せばいい
- 全員がカリスマに憧れる必要はない
フォロワーの数は銃口の数
- フォロワーがたくさんいるという事は、おいしい話だけではない
- フォロワーの数とは自分に向けられている銃口の数である
- ファンはいつ手のひらを返すかわからない
- スキャンダルで炎上したり、飽きられたりするリスクがある
- そういうリスクをビジネスゲリラは常に意識すべきである
- ファンに飽きられないためには、刺激の強さを上げるよりも、刺激の質を変える方が良い
参考図書:借金玉「発達障害の僕が「食える人」に変わったすごい仕事術」(要約記事はこちら)
まとめ
本書「ネットゲリラ戦術」は、「持たざる者」が成功する方法を書いた本です。
目的は会社内での出世でも起業でも良いのですが、とにかく「金がない」「能力がない」「ツテがない」といったしょぼい人たちを対象にして書かれた本です。
社会はごく少数の持てる者達と、持たざる者達に分かれています。
大企業や大きな組織に属するエリートたちは、たくさんのリソースを持っています。
一方の「持たざる者達」つまり、ネットゲリラたちには、お金もモノもありません。
では、少ないリソースで戦うにはどうすればいいのか。
ゲリラの武器は、お金ではなく贈与です。
「お金がなければ何もできない」という発想は、やめましょう。
ちょっと考えれば、贈与することはお金がなくてもできます。
お金をかけない贈与で味方を増やし、応援してもらうことで、大企業が入れない空白地帯を攻めるのです。
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