「会社というモンスターが、僕たちを不幸にしているのかもしれない。」は、サイボウズ社長の青野慶久さんが「カイシャってそもそもなんなの?」という問いに深く切り込み、サラリーマンが抱えるモヤモヤを晴らしてくれる本です。
この記事では「会社というモンスターが、僕たちを不幸にしているのかもしれない。」のエッセンスをまとめてご紹介します。
要約
一言でまとめると
サイボウズ社長の青野慶久さんが「カイシャってそもそもなんなの?」という問いに深く切り込み、サラリーマンが抱えるモヤモヤを晴らしてくれる本
大事なポイント
すごい雇用とは
- すごい雇用とは、採用するのに勇気がいる人を雇うこと
- ハンディキャップを持つ人や、家族の介護などをしている人を積極的に雇うのはすごい
- 高学歴で若くて独身で健康=いわゆる「優秀な人材」を雇うのは全然すごくない
「みんな」と言わない
- サイボウズでは、「みんな」と言わないルールがある
- 「みんな」で一括りにすると、メンバー各人の多様な個性を見失う
- 岸見一郎さんの著作「嫌われる勇気」にも同様の指摘あり
売上や利益は大事なのか?
- 多額の売上を認識しているということは、顧客から巻き上げているともいえる
- 従業員にしっかり給料を払った結果、ほとんど利益を残さない会社もある
- 売上や利益や内部留保金の規模だけで会社の価値は決まらない
ベスト名言
「カイシャはバーチャルな人なので、このモンスターが死んでも、実は誰も困りません」
ほんとその通り。
「カイシャのため」と言って残業したり休日にも仕事したりする人は、一体誰のために働いているのでしょうか・・・。
感想
ハッとしたこと
「売上を上げているのは、顧客から巻き上げているからでは?」という指摘にハッとしました。
会社の売上や個人の年収だけが価値じゃないのに・・・。
共感したこと
「すごい雇用とは、雇いにくい人を雇うこと」というのは本当にその通りだと思います。
「売上を伸ばし利益を増やす」ということ以外にも、企業が社会の中で果たす役割ってたくさんあるはず。
競争に参加し他社を打ち負かすことしか考えない会社は、これからだんだんと存在意義を失っていくのではないだろうか、と思います。
やってみたいこと
「みんな」っていう表現を誰かが言っているのを聞いたら、「そのみんなって、誰ですか?」って聞いてみたいと思いました。
めんどくさがられそうですが・・・。
まとめ
サイボウズ社長の青野慶久さんは「カイシャなんてバーチャルな存在でしかない」とバッサリ。
そんな幻想に振り回されてはいけないのです。
「カイシャのためだから、仕方ない」そんな考え方をしていませんか?
なんのために働き、なんのために生きるのか、悩めるサラリーマンは本書を読んで今一度考えてみましょう。