「岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。」は、任天堂社長を務めた岩田聡さんの言葉を通じて、彼のものづくりに対する思いや会社経営への向き合い方を知ることができる本です。
この記事では「岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。」のエッセンスをまとめてご紹介します。
要約
一言でまとめると
「岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。」を一言でまとめるとすると、【何事も「敬意」が土台になるんだよ】ということになると思います。
といっても、ハウツー本ではないので、無理やり教訓めいたものを引き出す必要もないのですけどね。
大事なポイント
みんなをハッピーに
岩田さんは、自分がハッピーであること、仲間がハッピーであること、お客さんがハッピーであることを実現したいと常に思っていた。
「しあわせ」ではなく「ハッピー」。
岩田さんは「ハッピー」と言う時、両手をパーにしていたという。
バカもん!と言える人
新人には説教しやすい人としにくい人がいる。
安心して「バカもん!」と言える人と、腫れ物に触るように注意しないといけない人がいる。
この差は大きい。
こちらから与えられる量も、その人が吸収できる量も大きく変わる。
「バカもん!」と言われる人は、ものすごくたくさんのことを短期間に学べる。
またあいつと仕事したい
岩田さんは、一緒に仕事をした相手に「またあいつと仕事したい」と思わせることをモットーにしてきた。
だって「もうあいつとはごめんだ」とは言われたくないから。
ベスト名言
才能とは
才能とは、ご褒美を見出す能力のことである。
「成し遂げること」よりも「成し遂げたことに快感を感じられること」が才能なのである。
天才とは
天才とは、他人が嫌がることや継続できないことを、延々と続けられる人のことである。
アイデアとは
アイデアとは、複数の問題を一気に解決する方法である。
感想
共感したこと
複数の問題を一気に解決するエレガントなアイデアを得た時の興奮と快感を述べられており、大変共感しました。
もし岩田さんがストレングスファインダーを受けたら、きっと「着想」が上位資質に現れるのではと思います。
やってみたいこと
「またあいつと仕事したい」と思われるような人になりたい。
同時に、「バカもん!」と叱ってもらえるような人になりたい。
まとめ
岩田さんはとても紳士的で優しい人だったんだな、と思いました。
同時に、ものづくりに対して妥協しない芯の強さも持ち合わせた人だったはずです。
ゲームが好きな若者から、チームマネジメントに悩むおじさんまで、みんなに読んでほしい良書です。
ほぼ日による編集のおかげで、ひらがなとカタカナと漢字と絶妙なバランスによって岩田さんの言葉がイキイキと紡がれています。