
インプット大全
「インプット大全」は、情報との付き合い方を見直し、学び効率を最大化させてくれるヒントが詰まった本です。
「インプット大全」は、スキマ時間に耳で読書ができるAmazon Audible版もあります。
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この記事では「インプット大全」のエッセンスをまとめてご紹介します。
要約
一言でまとめると
「インプット大全」のメッセージを一言でまとめるならば【情報との付き合い方を見直し、学び効率を最大化しよう】ということになると思います。
大事なポイント
無駄なインプットをしすぎ
現代人は無駄なインプットをしすぎです。
例えばスマホやテレビ。
芸能人のゴシップや悲惨なニュースなんかを見ても、ネガティブな感情が生まれてくるだけで得るものがありません。
そんなものは最初から見ない方がいいのです。
著者・樺沢紫苑さんは「97%のインプットは無駄」と指摘します。
摂取しても自分の行動を変えない=アウトプットにならない情報はそもそも摂取する必要がないのです。
アウトプットをしなさすぎ
現代人はほとんどの状況において、インプットするときにアウトプットすることを想定していません。
例えば、以下のような状態。
・映画や美術展の感想を聞いても「よかったよ」しか言えない。
・セミナーや講演の後に質問タイムを設けても、発言できない。
それらはそもそも「見終わったら感想を誰かに話そう」「話を聞き終わったら、この質問をぶつけよう」という頭(AZ=アウトプット前提)でインプットしていないのが原因なのです。
そんな態度ではインプットの質も上がりません。
名言ベスト3
映画は観終わってから始まる
映画を観終わってから、その内容や感想を友人と語り合ったり、ネットでいろんな意見を調べたりすることで、より理解が深まると著者・樺沢紫苑さんは言います。
また、そのように一本の映画をより深く理解しようとする過程で、自己洞察も深まると指摘しています。
私自身も、映画は観て満足してしまっており、友人と語り合ったりする機会を作らなかったなあと反省しています。
これからはアウトプットを増やします!
食べログは写真を見る
著者・樺沢紫苑さんは「食べログは写真しか見ない」と言います。
レストランの自社サイトの写真は、プロに依頼して撮影・編集してあるので美味しそうに見えて当然。
一方、食べログでは素人がスマホで撮った「ありのまま」の写真が見れます。
素人の手による「ありのまま」の写真でも美味しそうに感じる店は、ほぼ確実に美味しいと言えるそうです。
私も参考にしたいと思います。
感謝の言葉に「慣れ」はない
人間はなんども同じ言葉を受け取るとだんだん慣れてくるが、感謝の言葉にはそれがないらしいです。
つまり、人間は「かわいいですね」「ハンサムですね」という褒め言葉・お世辞なんかは何度も聞いていると何とも思わなくなったり逆に鬱陶しくなったりしてしまいますが、「ありがとう」と100回言われても1000回言われても、感謝の言葉はずっと嬉しいということですね。
なので、人の好意を受け取ったときや何かを教えてもらったときは、ちゃんと感謝の言葉を伝えることを心がけましょう。
相手とより親密な関係になることができます。
私も、きちんと口にして伝えるように気をつけます。
感想
ハッとしたこと
記者はメモを読み返さない
ものすごい速さでメモを取る新聞記者の姿を映像なんかで見かけますよね。
記者の方に「メモって、読み返すんですか?」と著者・樺沢紫苑さんが質問したところ、「まず読み返さない」という回答だったそうです。
じゃあなんでメモを取るの?って思いますが、手でメモを取ることで集中でき、また思考が整理されるという効果があるそうです。
耳と手を両方使って聞いた方が、スッキリと整理された形で頭に情報が収まるらしいのですね。
「確かに!」って思いました。
私自身も確かに人の話をメモしてるときありますが、ほとんど読み返さないですね。
かといってメモを最初から取らずに聞くだけで情報が整理できるかというと、そうでもないんです。
メモは読み返す必要ないけど、メモを取る方が情報をうまく受け止められる。
なんだか不思議ですねえ。
スマホ・SNSは一日一時間まで
スマホやSNSの利用は、学業成績の低下や精神疾患を招くと言われています。
当たり前ですが、長時間スマホ・SNSを利用するほど、健康から遠ざかります。
では、理想的なスマホ・SNSの利用時間は一日あたりどれくらいなのか?
本書で紹介されているのは「一日一時間まで」ということです。
ちょっと極端な気もしますが、著者・樺沢紫苑さんは一日30分とのこと。
私も一時間以内を目指してみたいと思います。
ちなみに「スマホを手放すことで時間を作り出そう」という思考のぶっ飛んだ例としては「時間術大全」がオススメです。
(タイトルが「インプット大全」と似てますが、著者は別人です)
関連記事:【要約&書評】<5分でわかる>時間術大全「87の時間ワザ」
「3つの要点」を繰り返す
人間の頭は、同時に何十個も情報を保持・処理できません。
脳が一度に処理できる情報は3つまでと言われています。
なので、何かをインプットするときは「3つの要点」に意識を集中するのがベストです。
例えば、本を読むときなんかは「この本で得られる3つの学び」をしっかり頭に入れるぞ!ということに集中する。
3つも学びがあれば、本を買うのに払ったお金はじゅうぶんモトが取れています。
また、慣れてきたら「3つの要点」を繰り返すことでたくさんの情報を処理できます。
A,B,Cの3つの要点をさらに3つの要点に分解して、A-1,A-2,A-3,B-1・・・という感じです。
共感したこと
病気は身体からのサインである
人はいろんな病気になります。
風邪をひいたり、精神疾患にかかったり、ガンになったり・・・。
で、病気になった時に大事なのは「うわ、最悪や!」「はよ治さな!」「どの薬飲めばええねん!?」と考えることではないんですよ。
もちろん治すのも大事なんですが、「私の身体は、今この病気になるということを通じて、いったい何を訴えているのだろう?」と考えてみることが大事なんですね。
特に著者・樺沢紫苑さんが専門とする精神疾患については「身体症状が伝えようとしていること」に意識を向けないと、患者本人が健康や幸福を取り戻すことは難しいと思われます。
スマホを見てたら脳が休めない
会社の休憩時間や駅で電車を待ってるときって、なんとなくスマホ見てる人たくさんいますよね。
「手持ち無沙汰になるとスマホ見たくなる」これ現代人の病だと思います。
当たり前のことなんですけど、スマホの強い光を浴びてSNSなんかの刺激的な情報を摂取してると、脳が休まらないですよね。
「午後がだるい」とか「夜うまく寝付けない」という人は、「隙間時間にスマホを見るのをやめて、まず目を休める」のがオススメであると著者・樺沢紫苑さんは指摘します。
場所を変えて頭をスッキリさせる
「場所ニューロン」というものが紹介されています。
要するに「頭がぼーっとしてきたら場所を変えるとすっきりするよ」ということです。
例えばブログを書くといった行動でも、「自宅→カフェ→事務所」と複数の場所で行えば、移動の度にリフレッシュでき、集中力が持続すると指摘されています。
また、自然を感じられる場所を散歩するのも効果的らしいです。
私自身も以前からよく実践しています。
やってみたいこと
感想を前提にして読書する
これは私自身、すでに読書ブログを運営するという形で実践しています。
しかし悩みもあります。
読んだ本を全部アウトプットできているわけではないのです。
如何せん時間がないので、読んだ本の中でも特に書きたいものに絞って記事化しています。
もっと短時間で有益な情報発信ができるようになりたいです。
読んだ本を全部一瞬でアウトプットするにはどうしたらいいんですかね・・・?
人の話は顔を上げて聞く
講義を聴講している学生の態度と成績を調べたところ、「熱心にノートをとっている学生」よりも、「顔を上げてしっかり話を聴いている学生」の方が成績がいい傾向が認められたそうです。
「ノートをとる」というのが、新聞記者ばりに頭を整理しながらの行動であればいいのですが、実は多くの場合、「ノートをとる=顔を下に向けていられる=講師と目を合わせなくてすむ」という効果を優先しているのですよね。多分。
別に人の話を聞く態度に絶対の正解はないし、ちゃんと話のエッセンスを受け止めていればOKだと思います。
ただ、話をしている側からしたら、聞き手の顔が見える方が安心ですよね。
なので、私自身が人の話を聞くときはなるべく顔を上げていようと思いました。
気乗りしない飲み会は断る
気乗りしない飲み会は、行くべきではないです。
気乗りしない飲み会に行くと、時間も体力もお金も無駄になります。
もちろん飲みに行くなというわけではありません。
でも、愚痴や噂話ばかりで何の生産性もない会話に貴重な時間は使えないのです。
同じお酒を飲むにしても、どうせなら自分が本当に尊敬し、長く付き合いたい相手と、サシで話す方がいいです。
「気乗りしない飲み会を断る」は、私にとっての課題であります。
断るのって勇気がいりますよね。
でも自分の意思を大事にしないと。
著者に質問したいこと
キュレーターは誰?
著者・樺沢紫苑さんは「無駄なインプットを減らそう」と指摘した上で、「インプットする情報源は厳選しよう」といっており、各業界で権威ある人の発信する良質な情報をインプットされているようです。
樺沢紫苑さんは美術、映画、本、レストランの情報に詳しいですが、それらの情報をいったい誰から得ているのでしょう?
お気に入りの映画について
著者・樺沢紫苑さんは「映画を観なさい!」と強くオススメされており、本作「インプット大全」では生涯映画ベストテンを紹介されています。
その中で、アニメ映画で唯一「千と千尋の神隠し」がランクインしているのです。
監督一人につき一作品ということなので、宮崎駿監督のベスト作品だということですね。
樺沢紫苑さんは「千と千尋の神隠し」をどのように評価されているのでしょう?
ジブリファンとして、とても気になります。
言葉の定義を知りたい
以下のような単語が本作「インプット大全」においてよく登場しますが、これらの定義を知りたいです。
・知能(p133)
・人間力(p206)
・自己成長(p223)
つかみどころのない、わかってるようでわからない言葉だと感じています。
似たような印象を受けている読者が、私以外にもいるのでは・・・?
まとめ
「インプット大全」は、無駄なインプットを減らす方法、そしてアウトプットを意識することの大切さを教えてくれます。
「インプット大全」は、スキマ時間に耳で読書ができるAmazon Audible版もあります。
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インプットとアウトプットは車の両輪なので、「アウトプット大全」も合わせて読むのがおすすめ。
アウトプット大全についての要約と感想を書いた記事はこちらです。