〈この記事はこんな方におすすめ〉
・発達障害に悩んでいる
・鬱に悩んでいる
〈この記事によってわかること〉
・発達障害や鬱でも生きづらさがなくなる考え方
・仕事や人間関係がうまくいく方法
自分は「大人の発達障害」なのでは、と悩む人が多いなか、
その解決策を具体的に示した本は少ないのが現状です。
本書には、発達障害当事者である著者・借金玉さんが、
試行錯誤と度重なる失敗の末に身につけた
「本当に役立つ」ライフハックが詰まっています。
発達障害や鬱を抱えている人はもちろん、グレーゾーンの人も、
仕事や人間関係がうまくいかない人にも役立つ1冊です。
声での要約(Youtube)はこちら。
この記事では「発達障害の僕が「食える人」に変わった-すごい仕事術」のエッセンスをまとめてご紹介します。
要約
原則まとめ
仕事の原則
- 自分を変えるな
- 道具に頼れ
人間関係の原則
- 全ての会社は「部族」である
- 「部族の掟」を知ろう
生活習慣の原則
- 「普通」に捉われるな
- 眠れないなら薬をもらおう
依存の原則
- 酒は呑んでも呑まれるな
- 薬の飲み忘れは「仕組み」で防げ
生存の原則
- 自己肯定に「根拠」はいらない
- 死なないことが最優先
休みについて
上手に休め
- 休むのは最も重要な仕事
- 休みはスケジュールの空白ではない
- 休みの予定を最優先で押さえよう
完璧な休日
- 掃除もクリーニングもしないのが完璧な休日
- 付き合いの飲み会に行かない
- 完全に「何もしない」に徹すること
会社という部族について
全ての会社は部族である
- 部族の掟に従わない者はハブられる
- 「空気を読む」とは、部族のカルチャーを読むこと
- 業務習得や遂行の最高の潤滑油は「好意」
部族の三大通貨
この3つを覚えれば人間関係の問題の9割は解決
- 褒め上げ(タイミングよく褒める)
- メンツ(然るべき順番で相談する)
- 挨拶(無視する先輩にも挨拶する)
コミュニケーションについて
挨拶
- 完全に外したとしても、やらないよりはマシ
- スマートにやろうとしなくていい
- 「とにかく挨拶してくるヤツ」になろう
雑談
- 雑談は通信プロトコルの相互確認
- 雑談は議論でも情報交換でもない
- 雑談中はとにかく同意せよ
飲み会
- 飲み会では喋らず、喋らせる
- 鉄板の話題は、人を褒める話か感謝する話
- 「楽しいふりをして疲れた飲み会」であれば安心
- 「楽しかった飲み会」はちょっと危険かも
ちゃんとすることについて
整理整頓の三つのコツ
- ぶっこみ(一箇所に集約する)
- 一覧性(一目で見えるようにする)
- 一手アクセス(すぐ手が届くようにする)
リカバリーの重要性
- 「ミスしない」より「ミスしても大丈夫」を徹底する
- 忘れがちなものは複数用意しておく
- リカバリーする道具を常に携帯する
生きづらさについて
自己肯定に根拠は不要
- 無根拠に自己肯定しよう
- まずは無根拠に他人を肯定しよう
- 生きる価値がなくても死ぬ必要はない
鬱は治りかけが危険
- 役所で手続きできるレベルが一番危険
- 会社復帰するのはめちゃくちゃ怖い
- 焦らずゆっくり戻ればいい
書評
いいなあと思ったことを挙げていきます。
独断と偏見で書いてますのでご了承ください。
行動に移しやすい
- 具体的なテクニック満載で良い
- 仕事できなくて悩んでる人に実践しやすいレベル
- 発達障害という自覚がない人も読むべき
癒される
- やわらかい文体に癒される
- かわいいイラストに和む
勇気付けられる
- 鬱経験者として、著者の実体験にとても共感できる
- 弱い部分をさらけ出しててすごいと思う
まとめ
自分は「大人の発達障害」なのでは、と悩む人が多いなか、
その解決策を具体的に示した本は少ない―。
そんな思いを抱えていた著者が、
試行錯誤の末に身につけたライフハックを
たくさん詰め込んだのが本書です。
「普通」には生きられなくても、
食べていくことはできるし、
生きていくこともできる。
仕事や人間関係がうまくいかないあなたのための
「日本一意識が低い」自己啓発書です。
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