〈この記事はこんな方におすすめ〉
- 為末大さんの思想について知りたい
- 学校や会社で行き詰まりを感じている
- 自分の進路に自信がない
〈この記事によってわかること〉
- 為末大さんが競技人生で学んだこと
- 自分の才能を活かしきる方法
- ちゃんと自分を見つめるためのコツ
声での要約(Youtube)はこちら。
この記事では「諦める力」のエッセンスをまとめてご紹介します。
要約
「諦める」を前向きに捉える
「諦める」とは、勝つための手段
- 貪欲に「勝つこと」にこだわるから、「諦める」という手段が選べる
- ときに「諦める」としても、それは「勝つための手段」となる
- 手段は諦めていいけど、目的をあきらめてはいけない
何のために、諦める?
- 「踏ん張ったら勝てる領域」を見つけよう
- 踏ん張って1番になれる可能性のある所でしか戦わないのが賢い
- つまり、負ける戦いからは「諦める」ことで降りていい
- 逆に、1番になれる戦いでは決して諦めてはいけない
諦めることから見えてくるもの
諦めることで「自分ができる範囲」がわかる
- 何かに全力で打ち込んで、結果が出なければ、諦めよう
- そうして諦めたことから学べることがたくさんある
諦めたことがないと、どうなるか
- 全力で試してみた経験がない人は、自分ができる範囲を知らない
- ありえない目標をかけて自信を失ったり、低すぎる目標ばかり立てて成長できなかったりしがち
- 「自分のできる範囲」に対するセンスを磨けないことが、1番のリスク
うまく諦めるために
納得できるところで区切る
- 自分が何かを諦めたとして、正解かどうかはその瞬間にはわからない
- だからこそ、自分の中で納得感を持って終わるしかない
- 自分の「最後の挑戦」を設定し、期限を設けるのが良い
辛い選択を後回しにしない
- 努力をコツコツ積み重ねるのはある意味、何も考えずに済むから楽である
- 努力をやめる選択をするのは、自分のダメな部分を見つめなければいけないため辛い
- しかし、大事な選択を後回しにしたり人任せにしてしまうと、ツケが回ってくる
- 積み重ねる方にだけ必死になっていて、選ぶ努力を怠った結果、空回りしてる人も多い
こんな幻想は捨てよう
「諦めるのは悪いこと」という幻想
- 日本ではやめる、あきらめるという行動に、後ろめたさや敗北感を強く持ちすぎである
- 「自分に合わなかった」ただそれだけの事ではないだろうか
- 「諦める」を「選び直す」「修正する」と言い換えてもいい
「優秀な人間はどこでも活躍する」という幻想
- 「ある分野で優秀な人間は、違う分野に行っても優秀なはず」これは思い込み。
- 「結果を出せないお前が、違う分野にいったってどうせダメだ」これも思い込み。
- 人間はある分野で能力が開花しなかったとしても、その能力とは関係のない別の分野の能力を備えていることがある。
- 人によって合う合わない分野があることを意識しておく必要がある。
「休日も充実してなければいけない」という幻想
- 「休日だから友人・家族とこんなふうに盛り上がっています」とFacebook上に毎週のように書き込む人がいる
- 「せっかくの休日を何か意味がある日にしたい」という思い込みみたいなものがあるのでは
- 自分の人生をキラキラしたものにしてみせる、と意気込んで空回りしている若い人もよく見る
「諦めなければ夢は叶う」という幻想
- 「可能性は無限だ」という考え方を完全に否定するつもりはない
- しかし「だめなものはだめ」と真実を教えるのも1つの優しさである。
- 自分は「ここでは一番になれない」と気づくと、やがて自分に合うものが見えてくる。
感想
- 一方的に著者の意見を押し付けるのではない書きぶりが素敵
- 「本当はこうなんじゃないか」と優しく言葉をかけてくれる
- 為末さん自身も、悩みもがきながら考えているのが伝わってくる
- 学校や会社で行き詰まりを感じている人への救いになる本だと思う
まとめ
- 勝てない勝負からはさっさと抜けろ
- 自分の強みを活かせる場所を探せ
- 「諦める」のは、最後に「勝つ」ため
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